料理本リレー
主婦と生活社さんの料理編集部から始まったお気に入りの料理本を紹介するリレー。
いろんなリレーがあると思のねー(^^;)と思いつつ、参加させていただきました。
料理本はやっぱり好きなので。
会社員を辞めて料理を学び始めてほどなく、家庭を持ち子育てしながらだった私は、外で技術を習う時間がなく、今の知識のほとんどが本によって得たものです。
昔はそれがコンプレックスで、いわゆるフレンチ学校に行ってない、基礎知識がないのでは?と懸念していました。でも今となっては、手元の本の、どこに何が書いてあるかを鮮明に覚えていて、役立つ事も多いのです。そしてフレンチだけでなく、興味あるものを齧って、それらが融合して私があるのかなぁと。
そんな訳で、今の私を作った最初の本達は、とてもとても手放せない財産です。
■パリのお惣菜屋さんのレシピ
文化出版局 上野万梨子著
1994年初版
当時パリに住んでいた上野万梨子さんが、普段着のお惣菜を紹介しているのですが、それがオシャレで!貪るように読みました。いわゆるレストランのフランス料理ではなく、チコリと洋梨、クリュディテという生野菜だけのサラダとか、シンプルなものも、フランス料理と知った1冊。
訳もわからないまま、真似して作り、レバーペーストに揚げ玉ねぎが合うとか、豚肉にりんごが合うとか、1つ1つ覚えました。
■フランスのおもてなし14のスタイル
文化出版局 パトリス・ジュリアン著
1995年初版
L’art de vieというフランスのエスプリに初めて触れた本。生活はアートというのは、フランス人の共通認識ですが、当時の私には衝撃でした!笑。毎朝のごはんがより美しい盛り付けだったら気持ちいいとか、お友達をもてなす時に、テーマがあったら楽しいとか、日常に楽しむ要素がたくさんあると知った本。
プロヴァンスの食卓には、ムスティエの素朴な器やチェックのクロスがあうとか、特別な日は黒いクロスにエルメスの皿とか。シーンを楽しむことを学びました。これは後に、私の料理教室のテーマにもなりました。
■フランスの田舎で見つけたお菓子たち
青春出版社 大森由紀子著
2001年初版
大森先生の本でもっともバイブルにしているのは「フランス地方のおそうざい」(他の方が多数紹介)ですが、お菓子の面白さを教えてくれたのは、これ。フランス菓子といっても北と南では全く違うし、歴史的背景や宗教的背景があって、今に至ることが、わかりやすく書かれています。しかも、全編可愛いイラストがついて、分かり易い!作ってみたくなる!いつかここに載っているお菓子を食べようと、思い描いていました。
■パリっ子の食卓
河出書房新社 佐藤真著
1995年初版
当時のパリの日本語新聞「オヴニー」の食のコラムを、季節毎にまとめた本。
始めがいきなり、タンポポのサラダ、ウサギのマスタード風味など、日本で食べることのない食材!現地ではこうなんだ!?と、端から端まで読みました。横に食材の、ちょっとした紹介がついているのが、とて役に立ちました。
こうしてみると、本からの影響で今の私が居るなぁ。昔の本は、レシピ以外の余白のコラムが面白く、未知の情報を沢山得たような気がします。
なんか、、、つい話長くなってしまいました笑。
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